亀屋 HOゲージ ブラスキット製作
西日本が発足されて初めて新規に導入された気動車キハ120。この200番台は8輛が製造され、のちに続く0番台、300番台を生み出す名車として活躍しました。2000年代に入ってからトイレが増設され、キットではどちらの仕様も再現出来る様になっています。
本車輌の大まかなポイントは前回ご紹介した0番台と同様ですが、非貫通に改造しないことと主に側面の違いがある為、差異を重点にご紹介します!
基本工作につきましては、0番台非貫通の記事も参考にしてください。(製作記事はこちらから)
キットはプレスされた側面に前面を貼付けると大体完成する、とてもシンプルな構成です。屋上に雨樋を張る必要がありますが、ガイドのスジ彫りがあるため他キットと比べると簡単に美しく仕上げられます。
本キットの嬉しい点は部品点数の少なさもあって非常に組みやすい所で、反対に他のキットでは再現されている様なディティールの多くが省かれてしまっている所が大変な点と言えます。アンテナや信号煙管、手すりは組み立て時に加工して取付けないし後で取付けられる様にしなければ実車の雰囲気に近づかず、素組みだとツルッツルのボディが出来上がります。キットについていない部分を再現する改造に挑戦したい!という方にはうってつけの題材かもしれませんね。
塗装は0番台の時と同様に、木次線にて運用されているカラーで塗ります。一見シンメトリーに見えますが、実は運転席側の窓の分塗り分けラインもずれている為、そこをしっかり押さえないとラインのつじつまが合わなくなってしまいます。なるべく真横に近い写真資料から、ラインの比率や角度を割り出してマスキングしていきます。
前面幌枠をボディのラインに合わせて塗り分けていますが、車輌によっては黒一色の場合もあります。再現したい特定番号の車輌に合わせて塗り分けを変えましょう。
もちろん本作例品もウレタンコートを施してあります。表面に凹凸が殆どない為、光の映り込み具合が非常に美しくなります!
完成した200番台は、3色の柔らかな色彩が映える美しい車輌に仕上がりました!