メディコムトイ UDF シリーズ メタルギアソリッド2 スネーク 部分リペイント・調整
今回ご紹介しますはメディコムトイさんから塗装済み完成品として販売されていた「メタルギアソリッド2 スネーク」です。
作業内容としましては、
①右目周辺の塗装乱れのリペイント
②バンダナ後方のなびいている部分の角度修正
③立てたときに足の裏が少し浮くのを解消して自立できるようにする
④銃の握り手のグラつきの解消
となります。
まず①の塗装乱れのリペイントです。
左目内側周辺のグラデーションの一部が欠けたようになっています。
目やバンダナをマスキングし、グラデーションと同色を調整して薄く色を乗せていきます。
狙うところが1㎜もないような箇所なので慎重に。
②バンダナの調整ですが、本来後ろになびいている様な造形なのですが預かった時には体に添うように垂れている状態でした。
一度結び目のところから切り離して金属線を入れて正しい角度に再接着しています。
③これが一番大変でいた。
立てたときに重心が少し後ろに傾くのと、足の裏が綺麗に接地しない為にギリギリ自立はするもののバランスが悪くなっています。
素材や造りによって熱を加え足首を曲げて調整できるのですが本作は一時的にには直るのですが時間がたつと元の角度に戻ってしまいます。
軸足になっている左足のブーツの上と膝の上が分割されているので一度そこを無理やり剥がします。
中の軸を切り正しい角度で接着しなおし、空いた隙間はパテで埋め周りと均して造形して塗装しなおします。
造形的に重心を少し前に持ってくることにより自立させた時にバランスがよくなります。
④グリップのグラつき調整
銃を握らせたときに手とグリップの間に隙間が出来てしまいます。
隙間が大きすぎるようであれば指を一度切って造形しなおすのですが、そこまでではないので手の内側に瞬間接着剤を層の様に塗り固めグラつきをなくします。最後に同色で塗装し調整完了です。
いざ作業を終えてみるとどこに手を加えたか分からないですね。
いろんな方法の、調整や修理、リペイントの作業が必要な案件でした。