「ジュラシックワールド」より
・神奈川県 H.H 様 ご依頼品
・PAP0 Non Scale ソフトビニール完成品フルリペイント
恐竜の頂点にたつティラノサウルスことT-REX! 恐竜を扱う作品では切っても切り離せない存在です。
ロストワールドシリーズの最新作「ジュラシックワールド」でももちろん登場し、短いながらも迫力抜群の存在感を見せつけてくれました。
今回は「ジュラシックワールド」に登場したT-REXを完成品リペイントで再現しました! しかし、再現は一筋縄ではいかず・・・!?
早速製作に入っていきましょう。
今回リペイントのベースになったPAPO製のフィギュアは造形や塗りとともに出来が大変良く、比較的安価で入手出来るソフビフィギュアの中では破格のシリーズです。そのまま飾るのももちろん良いのですが、今回は更なるリアルさを追求しながら「ジュラシックワールド」登場のモデルに合わせるリペイントを施しました。
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが恐竜の色は現在も判明しておらず、最近では羽毛に覆われていたという説が濃厚になって来ています。今回に限らずロストワールドシリーズでのT-REXは茶系のカラーなので、そちらに合わせる事にしました。
カラーやデザインを確認する為に映画を視聴したのですが、問題の登場シーンがほとんど暗がりで色が判別出来ません。映画に際して起こされたデザインスケッチや、USJのアトラクション用のモデルなどを見比べてみると・・・どれも色合いや模様が違う! 最終的に映画で確認出来たかすかな情報と各メディアで発表されたデザインを掛け合わせた、折衷案に落とし込む事になりました。
表面の硬質感がありながらも生物的な雰囲気は微妙なツヤの変化で再現します。全身の模様は部位ごとに色を変えてグラデーションを施し、恐竜のイメージに合った雰囲気を出していきます。口は開閉可能になっているので、表面の塗装中に色が入り込まない様に要注意!
今回は本体だけでなく、地面を再現したベースも製作しました。地面はファンドを使用し、石は本物をチョイスする事でリアル感を追い求めました。T-REXは一説では自重を支えきれなかったと言われる程の重量を有しているとされるので、重さで土に沈み込んでいる雰囲気が出る様に造形しました。
完成したT-REXは雄々しくも恐怖する最恐の恐竜に仕上がりました!