モデルカーズ No.231 2015年8月号掲載作品
タミヤ 1/20 Scale
二日連続更新! 今回は2機のマシンをモデルカーズ誌作例にて製作しました。
一つの完成形を迎えたマクラーレンMP4/4をよりブラッシュアップしたモデルが、MP4/5です。1989年にF1界を駆け抜けたマシンは、セナとプロストが肩を並べてマクラーレンに所属していた頃の最後のマシンとなりました。
今回製作したMP4/5Bは翌年1990年に発表されたマイナーチェンジ版であり、ウイング周りを一新しました。中でも特徴的なのは、デフューザー(機体後部のエアロパーツ)が半円形に成型された通称バットマンデフューザーですが、今回再現した日本GP仕様は更に形状が変更され、バットマンデフューザーが撤去されたモデルです。
今回はスタジオ27製のトランスキットを使い、日本GP仕様を再現しました。MP4/4よりは基キットのパーツを使っていますが、それでもボディとシャーシ以外は殆ど取り替えています。
形状の変更点は、フロントのウイングとサイドのラジエター回り、そしてデフューザーです。サイドはトランスキットにてパーツがフォローされているので、それを取付けて再現出来ますが、フロントウイングとデフューザーは丸々加工して再現しました。ウイングはプラ板を足して特徴的な曲線を作り、デフューザーは半円部分を切り取って削りこんで再現! 外見上の変更点はMP4/4よりも多くなりました。
ウイング下部の木製サポートは、爪楊枝を縦半分にカットしてそのまま接着。これにより木目を活かしながらカーブも調整無しでバッチリ表現出来ます。
内部は基キットにトランスキットのパーツを付け足して再現。パイピングはMP4/4同様に実車を徹底的に検証して入り方はもちろん本数や曲がり角度にもこだわって再現しました。
塗装はMP4/4同様、オレンジを下地にしてマルボロレッドを塗装してウレタンコートを施しました。
マルボロやシェルのデカールはキットに付属しておらず、スタジオ27及びTABデザイン製デカールで補完しました。内部を含めたカーボン表現も専用デカールを使いましたが、部品によってはちょっと足りなかったりカーブが合わない部分もありましたので、汎用のカーボンデカールを使って調整しています。
タイヤのマーキングは専用のテンプレートを用いて塗装にて表現しました。
紹介した他にもこだわりの再現ポイントが沢山あります。是非ともモデルカーズ誌をご覧下さい!