ハセガワ 1/24 Scale プラスチックモデル製作
1965年、HONDAの名前を刻んだ名車が、F1サーキットを駆け抜けました。
RA272と名称がつけられたこのマシンは、前年に活躍したRA271を基にエンジンまわりを特に徹底改修し、60年代では破格の13000回転(実際は14000回転まで問題無く回るほどの性能だったそうです)を叩き出す強力なエンジンが話題となりました。
HONDAはこのマシンで初のF1優勝を飾ります。F1界のHONDA伝説はこのマシンから始まったといっても過言ではありません。
今回は稀代の名車をスケルトン仕様で製作しました!
本来はホワイトボディーが眩しいマシンですが、スケルトン仕様のキットですので彩色は施しておりません。
一見楽そうに聞こえますが、パーツの合わせやゲート処理等での本来はパテ埋めやサーフェイサーで対処出来る処理が出来ない為、見た目以上にテクニックを要求されるキットです。
ペーパー掛けは2000番までの細かな目でしっかり磨き、パーツの合いが悪い部分は気にならないギリギリの範囲で削り込んでぴったり合わせるようにします。(最近ではクリアパテの品質がとても良くなりましたので、そういったマテリアルを使用した箇所もあります。)
ボディは透明ですので色はのせていませんが、透明度を向上させるのと貼り込んだデカールの保護の為に、ラッカークリアーで全体をコートしています。ウレタンクリアーは、透明素材に用いると曇ってしまいますので、今回は使用しておりません。
内装がバッチリ見える仕様なので、通常隠れてしまう部分も資料を参考に可能な限り実車と同じ配色で塗りわけています。
オイルチューブのパイピングを追加する事でより精密感が増しました。
完成したマシンは外観を磨き抜く通常モデルとはまた異なった精密なメカを全周で楽しめる魅力溢れるモデルに仕上がりました!
実物では見られない箇所も細かくチェック出来る模型ならではの遊びがふんだんに盛り込まれたキットですね。