ハセガワ 1/144Scale プラスチックモデルキット製作
ブラジルのエンブラエル社から、JALがこの航空機を導入したのは2007年です。小型ながらも優れた居住性と安定した航行が可能であり、現在も日本の上空を飛び回っています。
ちょっとしたパーティングラインや継ぎ目の残りも許されないボディですので、処理は普段以上に神経を研ぎすませて行います。
ディテールアップに鉄道模型用のワイパーを組み付ける事で、ストレートで製作したものとは一味違うリアリティを再現しました。
地味にこのキットの難関になる部分はデカール貼りです。デカールが曲がったまま定着させてはいけないのは当然ですが、突起物やモールドが殆どない航空機では、微細な傾きも非常に目立ってしまいます。
完全に位置が決まるまでは水分を抜ききらず、微調整が出来るようにしましょう。
作例と一点異なるのは最後の仕上げで、ご要望によりウレタンコートでなくラッカークリアでのコートを施しています。
ウレタン特有の強い光沢感とはまた異なる、味のある表面に仕上がりました。
完成したモデルは、以前製作したエンブラエルをキチッと踏襲した、お客様のお望み通りの作品に仕上がりました!
嬉しい事に今回のように、雑誌や当ギャラリーに掲載された作品群の中から、これが欲しい! とご依頼頂くケースは非常に多いです。
そういったご依頼を頂くたびに、「今度はここをもっと綺麗に仕上げたい!」と更なる高みを目指したくなるのが、モデラーの性なのでした。