「ファイブスター物語」より
静岡県 T.K 様 ご依頼品
WAVE 1/144 Scale レジンキット
今回ご紹介致しますのはファイブスターストーリに登場のオージェです。
オージェと言えば以前VOLKSさんの1/100スケールをご依頼頂きましたが、今回はWAVEさんの1/144スケールの限定キットの製作をご依頼頂きました。
FSS登場メカの中でも人気も高く弊社への製作のお問い合わせを頂く事の多いこのオージェ
早速ですが見ていきましょう!!
前回のオージェの時にも説明しましたが、機体のメインの色味に関してはお客様それぞれで
違った拘りがあるようです。
実際の所、説明書の塗装指示にもメッキシルバーのカラーパターンと若干紫がかったシルバーと
2パタンの説明がありメーカーHPにも2パタンの完成見本写真がありました。
前回は薄紫がかったパールホワイトで塗装しましたが、今回はお客様との打合せで
紫がかったシルバーに決定しました。
キットは比較的新しい商品で複製時の型のズレや気泡等による欠損も無く
通常通りにパーティングラインを処理していけば下地処理は完了です。
とは言うものの非常にパーツ点数が多く複雑な形をしておりますので
下地処理にも相応の時間がかかっております。
肩の中に納める武器はレジン製とメタル製の2種類がありましたが
今回はメタル製を選択しております。
完成後にはあまり目立たない所ではありますが、左右の肩で合計40本程の
小さなナイフの様なパーツの処理は非常に手間がかかる部分でもあります。
本キットは手持ちの武器が選択式になっており、お客様のご要望で槍の両手持ち状態で製作しております。
他には2本の槍が合体した大鎌と刀も付属しております。
下地処理が終わったら次はいよいよ塗装の工程へと進みます。
前述の紫がかったシルバーで塗装するのですが、この色は吹き漏らし等があると修正が大変な色味なので
くれぐれも漏れが無い様に慎重に塗装していきます。
美しさが命のメカなのでパーツ表面にゴミが乗らない様にも注意しながら塗装していきます。
全てのパーツの塗装が完了したら次はスミ入れと細部の塗装です。
FSSのメカは全身に細かいモールドがあり、スミ入れをする事によりグッと完成度が増します。
幸いモールドが塗料で埋まる様な事はありませんでしたのでそのままスミを流して全体を引き締めて
いけばスミ入れも完了です。
塗装が完了したら最後は組立ての工程です。
組立も一筋縄で行かないのがFSSのキットの特徴でもあります。
塗装前の仮組みでしっかり検証していても塗装後になると上手く嵌らないなんてこともあり
細かく調整しながら組立てていきます。
組立の際は塗膜が剥げないようにここでも細心の注意を払って組立てていきます。
全ての組立が完了したらベースに立てて完成です。
今回は大理石をイメージしたシンプルでありながら高級感のあるベースにしました。
如何でしょうか!
絶妙な色合いで調色されたシルバーと合間合間に見える銅色のコントラスト
一見塗料の色そのままに見える銅も3種のメタリックカラーを混ぜて調色してあります。
下地処理→塗装→組立と全行程が非常に大変なキットではありましたが
作業が進むにつれ早く完成した全体像が見たい!と思えるキットでした。
弊社にご依頼頂いたお客様の商品を立てるベースは全て上に乗せる作品に合わせて
レジンで製作したオリジナルのベースです。
作品を引き立てる添え物ではありますが手を抜かず製作しております。
キットは手元にあるけど作る時間も技術もちょっと…という貴方!
是非そのお手元のキットを完成品にしてみませんか?