カツミ 1/80 Scale (HO) ブラスキット製作
地下鉄の初期に登場した車輛がこの2000形です。
1959年に銀座線の標準車輛になるべく導入され、63年までの間でのべ104輛が製造されました。設計の大部分は当時の標準で採用されていますが、導入当初から当時最新技術だった空気バネ台車を試験的に組み込み後に標準装備になりました。
また利便性を考慮して荷物置きの網棚や座席の握り棒といった現在ではなくてはならない設備をいち早く導入した車輛でもあります。
現在は一部車輛が銚子電鉄に譲渡され、デハ1000と名前を改めて現在でも活躍しています。
今夏はこの多くの方の足となった先頭車2輛を、綺麗に製作します!
車体は非常にシンプルな構成で、説明書通りに進めれば組立てに苦戦することは無いと思います。
しかしシンプルだからこそ、ハンダの取り残しや取り付けの歪み等の不具合が生じているととても目立ってしまいます。確実に進めてカッチリ作りましょう。
この車輛は時期によって前照灯が変わります。
今回は前期の仕様を再現したため、一灯のものを取付けております。
塗装もシンプルで、車体のオレンジと屋根のえんじ色、くつずりのシルバーの塗り分けでほぼ終わります。
同じ2000形でも後期は屋根が車体と同じオレンジ色になりますので、どの時期の車輛を作るか先に考えましょう。
仕上げはウレタンコート! シンプルな車体だからこそ、綺麗に吹くととても美しい表面になります。組立ての時と同様誤摩化しがきかないので、液ダレやツヤのムラが出来ないように吹きましょう。埃が付着してしまった場合は、硬化後に部分的にサンドペーパーを当ててコンパウンドで磨けば綺麗なボディに出来ます。
塗装したボディと台車を組立てて完成! ウレタンの輝きが存分に楽しめる新車の2000形が完成しました。
多くの人の足となり長期にわたって運用された車輛なので、ロールアウト当初のような美しい姿をみると新鮮に感じますね。