「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」より
アオシマ 1/24 Scale プラスチックモデルキット製作
名作映画『バックトゥザフューチャー』の続編、「パート2」をタイトルに付けちゃうあたりは斬新でしたが、当時「最初の作品が良すぎる映画は続編が面白く無い」という映画界のジンクスを見事に看破した傑作となりました。
バックトゥザフューチャーといえば「デロリアン」、デロリアンといえば「バックトゥザフューチャー」と、国境と時代を越えて誰もが考えつくことでしょう。
さて、今回のご依頼はシリーズ2作目にあたる『BACK TO THE FUTURE Part 2』で主人公マーティーの愛機となるデロリアン(Powered by Mr.FUSION)を単に市販キットのまま製作するのではなく、配線やディテールまでリアルに改造して仕上げる内容となっています!!
パッと見ても分かると思いますが、配線の類は、完全にケーブル化しています。
元々はボディーに一体成型として形付けられている形状になっていますが、これを全部削り取ります!
当然、切削跡が残ってしまうので、一度、本物の車のように綺麗に成型し直してから、改めて実際のコードを長さを調節して切り、それを這わせて接着・・・と思うでしょ?
では、もう少し詳しく・・・
ゴテゴテしているディテールから実車のようにスラントなボディを作り出すのは、簡単そうですが、ちょっとしたミスがボディラインを損ねる事になるので、結構神経を使います。
そして、ボディ塗装の後に配線です。実はコードの長さを調節するのは当然ですが、コードは接着ではなく、所々ボディの裏から0.3mmのワイヤーで引きつけてワイヤーを裏で固定しています。
ボディと別パーツ化しつつ、接着をしないことで、抜群の立体感を表現する事が出来ます。
塗装といえば、今回いつも以上に拘って塗り分けた箇所があります。
もちろん、後部のエンジン(?)回りもそうですが、今回拘ったのは、車体底面。
つまり、シャシーの塗り分けです。
カーモデルで考えると、普段は見えない(と、いうかあまり見ない?!)車体の裏面に拘るときは、リアリティの追求の一環ですが、このキットに関していえば、それだけが理由では無いのです。
このキットの特徴でもある「飛行モードに変形するギミック」ですが、その『チェンジレバーが車体裏面にある』のです!!
と、いうことは、切り替えの時に車体裏は必ず目につきます。
だからこそ、そのときにこの完成品がショボク感じさせない為にも、表も裏も抜かりなく仕上げるのが、心づくしというもの。
あまり気にしていなくても、ふとした時にシャシーを見て、「あれ、よく見ると、車体裏なのに随分と手をかけているんだなぁ~♪」なって、喜んで頂けると幸いです。