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キハ600

東京都 T・M 様ご依頼品
いこま商会 ペーパーキット製作 HOゲージ

今回の作品は紀州鉄道キハ600です。
御坊駅から西御坊駅までを結ぶ路線を走っていた車両で、元は大分交通で活躍していた車両を紀州鉄道が譲り受け
後継機のキテツ1形が導入されるまで活躍し2009年に引退した車両です。

紀州鉄道のイベント会場で数量限定で発売されていたというこのキット
弊社へ頂くご依頼の中でも珍しいペーパーキットのキハ600、早速見ていきましょう!

ペーパーキットと言えど基本的な形はレーザーカットされておりキット構成はブラス製と余り変わりません。
塗装の手順等を考慮にいれて組み立てて行く点はブラスキットと同じで要領ですね。
金属キットと違う点は紙と木材が主な材料なのでブラスキットよりも擦り合わせが重要です。
製作時間の殆どのウェイトを占めるのが組立の調整ではないでしょうか。
各パーツを完全に接着する前に床板や屋根を何度も合わせて丁度良いクリアランスに調整してやらないと塗装後の組み立てでパーツが嵌らないといった問題が出てきますので注意です。
失敗してもやり直しの効かない1発勝負な内容なのでいつも以上の集中で臨みます。

ボディの箱を組んで、屋根床板の擦り合わせが終ったら床下機器やベンチレーターの位置決めをします。
紙と木材のパーツ以外は別途用意しないといけないので購入時にはパーツが入手出来るかも注意です。
今回床下機器類はそのものずばりが手に入りませんでしたので形状の近しい物をご用意いただきました。
資料を参考に床板に取り付けていくだけです。
ベンチレーターも資料を参考に位置を割り出して木製の屋根に取付穴を開けていきます。
穴位置を間違えないように注意です。
ヘッドライトは半分埋まった形状なので屋根端を大きく切り欠いた所にパテを詰めて離型剤代わりにメンタムを塗ったヘッドライトを埋め込んで形状出ししました。

これで大まかな組立工程は終わりましたので車体の塗装に進みます。
先ずクリームを塗装して後に緑を塗装します。
全面の金太郎塗りは左右のシンメトリーを確認しながら慎重にマスキングします。
テンプレートを使ってどの位のRなのかを測ってからマスクしました。
床板は外側を黒、社内側は木製っぽい色で塗分けてあります。
車体、屋根、床板と塗装したら残すはエッチゴムです。
キットにはレーザーカットされたエッチゴムのシートが付属しておりますので、
好みの色で塗装したで後に切り離して車体に貼り付ければいいようです。
乗降扉の下側のエッチゴムは片側2か所左右の合計4個必要なのですがキットには何故か2個しかついていませんのでこの部分だけは使用を断念し塗装しました。

最後に洋白線で作った手すりを取り付けて完成です。手すりは床板と干渉するので社内に飛び出ないように長さを調整して取り付けます。

如何でしょうか!
プラスチックや金属のキットより組み立てにかかる労力は倍ぐらいに大変なものですが完成すると紙と木材が主な材料とは思えない見栄えになりました。

押入れの角にしまってある思い出の一両を形にして飾ってみませんか?

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