「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」より
・群馬県 N.K 様 ご依頼品
・バンダイ 1/100 Scale プラスチックモデルキット
今回ご紹介します作品はマスターグレード ウイングガンダムゼロEW VerKaです。
カトキハジメ氏監修の本キット、特徴としましては関節機構の見直しにより可動域の拡大があり劇中の様々なポーズの再現が追及された点が挙げられます。
またVerKaと言えば全身に渡る細かなデカールが特徴でもあります。
130枚程もあるデカールは全て貼るだけでも時間がかかります。
では早速見ていきましょう!
今回もご依頼は基本的にはストレートでの製作でしたが、全身の尖っている形状のパーツの先端をシャープに!と言う追加工作をご希望でした。
背中の羽、腰サイドアーマー、肩アーマー、アンテナ周辺等が鋭く加工した箇所です。
製作は先ず内部フレームから進めていきます。
昨今のMGは内部のフレームだけで自立する程の密度感・パーツ数で構成されており
順番に組み立てていくと、いざ塗装の段になって卓上がゴチャゴチャしてしまい効率が落ちるのが理由です。
今回の塗装色はホビージャパンの作例の色味を参考にとのご指示ですので、フレームはメカサフの一番濃い物を使用しております。
かつては通常のライトグレーのサフ→フレーム色と2段階での塗装でしたので塗膜が厚くならないように先に軸を削っておいたりと下ごしらえが大変でしたが、
メカサフの使用で塗膜の厚さを抑え、時間短縮にも繋がりました。模型製作も便利になってきましたね。
フレームの塗装が終わったら外装の塗装です。
細かくパネル毎に分割されていますので、外装だけでも昔のガンプラ以上のパーツ数です。
マスキングの手間は省ける分、ゲート処理・ヒケ処理・パーティングラインの処理は増えています。
一見苦行にも思える下処理作業ですが、その一手間が完成時の見栄えを上げてくれますので手を抜きません!ただただ無心でパーツの山と戦うのみです。
お客様指定の色味で塗装したら外装の塗装は完了です。
続いて最後の山場となるデカール貼りです。
番号で言うと124番までのデカールですが、左右同じ場所のデカールは共通の番号なので実質124よりもっと多い枚数を貼ることになります。
貼る場所が分かりやすいものから向き等が分かりにくいものまでありますので、デカール貼り作業で丸一日はかかります。失敗しないように説明書をよ~~く見て確実に貼っていきましょう。
デカール貼りが終わったらいよいよデカールの保護も兼ねてツヤ調整のクリアーが吹けます。
クリアー吹きが終わればやっと一息つけます。
ただその後も組み立てがありますので、塗装面を傷付けないように注意して組み立てていきます。
全てのパーツの組み立てが完了しました!
作業の工程上、下処理の段階では組み立てませんので、この段階でやっと初めての組み立てです。
全ての苦労が報われる瞬間でもあります。
いかがでしょうか!
今回は塗装はVerKa準拠の塗装ですが、アニメ版と同じ塗分けがいい!パネル毎の塗り分けは要らない!というお客様のご要望にも対応しております。
あなただけのお気に入りの1点をお部屋に飾ってみては如何でしょうか。