・東京都 N.T 様 ご依頼品
・TAMIYA 1/32 Scale プラモデル
今も昔も男の子のハートをつかんで離さない存在といえば、ミニ四駆です! 第一弾が出てからもう30年の月日が流れましたが、皆様はどの世代でしたか?
今回は第一次ミニ四駆ブームの火付け役となった漫画「ダッシュ四駆郎」よりダッシュ1号ことエンペラー、3号のシューティングスターに加えて、同じく漫画「ラジコンボーイ」で登場したRCカーサンダードラゴンを模したミニ四駆サンダードラゴンJr.の三台をご紹介します! しかも今回はお馴染みのレーシング仕様ではなく、「箱絵の雰囲気を完全再現」したディスプレイモデルとして製作しました!
基本的な工作は通常と変わらず製作しております。シャーシも塗装前提で下地処理を進めますので、普通に作る際は気にしない様なパーティングラインもしっかり消していきます。
ミニ四駆のボディは走らせて遊ぶ事を前提としている為、部品には厚みがありエッジも意図的に落とされています。今回はブーム当時のミニ四駆を雰囲気そのままに美しく仕上げるというご要望でしたので、エッジを立てる等の工作は施しておりません。この丸みが、ミニ四駆らしさでもありますね。
塗装は見た目以上に手間がかかる物でした。なにせロゴ以外は全て塗装で表現しているからです! 付属のステッカーをスキャンしてマスキングの型紙とし、一カ所ずつ位置や重なる色数を確認しながら丁寧にエアブラシで塗装していきます。紙のステッカーは時間の経過とともに剥がれてしまいますが、塗装ならばそのような事は無く美しいままを保つことが出来ます。(ちなみに紙ステッカーをそのまま使うと本体よりもちょっと寸足らずでカバーしきれないという不具合も・・・)
ロゴはステッカーをスキャンしたデータを基にデカールを印刷して、貼り込む事で対応しました。とはいえ取り込んだまま印刷すると汚くなってしまうので、ほぼ全てのデータは画像編集ソフトで作り直してあります。
仕上げは弊社お得意のウレタンコートです! 全体的に丸っこいミニ四駆とウレタンクリアーの光沢の相性は非常に良く、当初の想定を超えた仕上がりになりました!
完成したマシンは、走らせるのが勿体ないほど美しい姿に仕上がりました! 付属の紙ステッカーを貼って完成というのが多くの方の楽しみ方だと思いますが、その色分けを塗装で一色ずつ再現しようとすると、想像以上の労力がかかる一方で仕上がりも苦労に見合ったものになりました。
ドレスアップ=オリジナルカラー仕上げという感が強いミニ四駆ですが、今回の様に箱絵イメージに忠実に仕上げるミニ四駆もとても魅力的ですね。