今回ご紹介しますのはポリストーン製スタチューの破損の修理します。
まずはお預かりした時の破損状態をご覧いただきましょう。
歯が上下で11本根元から折れておりました。
この手の完成品ではよく使用されているポリストーンという材質は非常に折れやすく弊社でも数多くの商品を修理してきました。
特に今回の様な細いパーツはちょっとの力ですぐ折れてしまいます。
折れた歯も一緒お預かりしたのですが、11本中7本しかありませんでした。
4本は折れた際に紛失してしまったそうです。
そこで破損前の画像を確認しながらそれぞれどこに合う歯かを確認し、足りない歯を新しく作り直して取り付けます。
よく見ると歯は透明素材で出来ていたので、透明プラ棒から削り出して作りました。また表面に細かい傷の様なモールドが入っているので形状の成形が終った後に表面を荒らす様にモールドを入れます。
塗装をしてそれぞれの場所に再接着していきますが、それでなくても弱い素材なので接着の際には金属線を中に入れ補強をしています。
修理が完了した画像がこちらになります。
どの歯が元から合った歯で、どの歯が修理した歯か分かりませんね。
修理後薄く色を乗せモールドや接合部に墨入れをしてより自然に馴染むように沿ています。