













コダマモデル HOゲージ ブラス製キット製作
今回ご紹介いたします作品は東武1800系 りょうもうです。
伊勢崎線の急行車両として1969年にデビューしました。
当初は4両編成でしたが、1979年に中間車両が増備され6両編成になりました。
非貫通式の高運転台で正面に大きなガラスとパノラミックウインドを採用している本車両は
その顔立ちからぺこちゃんの愛称でファンから親しまれておりました。
それでは製作の解説を!
商品は基本部分が組み立て済みなので、そのまま塗装工程に移るもよし
省略されている箇所を再現してから塗装するもよしな商品です。
今回はパンタ周辺の配管は省略し前面の手掛けとサボ受けを追加してあります。
先頭車2両の運転席側のアングルのハンダが弱かったので、補強して下準備は完了です。
また、今回の動力は天賞堂のパワートラックを使用するので床板の加工もしてあります。
塗装は先ずは車内から、運転席内のグリーンと客席の山吹色は資料を参考に塗分けました。
同時進行で床板の塗装と通路と客席の仕切り版を製作しました。
仕切りは間にガラスパーツを挟む3枚構造で製作しましたので、車内に組み込む際も
1.5㎜程の接着シロがとれます。


内装塗装後は車体表面の塗装に移ります。
先ずは基本塗装として白を全面に塗装し、乾燥後に白帯をマスキングします。
塗料の漏れが起きないように慎重にマスキングテープの際を抑え、メインカラーの赤を塗装します。
塗装の参考としてお客様ご自身で撮影された車両の写真の色味を参考に使用塗料を選定するのですが
通常の赤系の塗料では白が多く入っており明らかに赤の塗料で塗装しましたという感じになってしまうので何かいい塗料は無いかと探したところ、名鉄の赤が丁度資料のイメージに合う色味でしたので
今回はガイアノーツの名鉄スカーレットを使用しました。
塗装に際しては6両連結したときに帯の高さが揃う様に注意を払い塗装しました。
幸いなことに念入りなマスキングが功を奏したのか、大きく塗料が食み出すこともなく
基本塗装は終了しました。発色の関係でタッチアップがしにくい塗料でもありますので失敗せず塗装出来て良かったです。赤の乾燥後に屋根を塗分けて広い部分の塗装は完了です。
続きましては細部の塗装です。
まずは6両全ての窓のエッチゴムを筆塗しました。通常であればマスキングして塗分けるのですが、前述した通りエッチゴムのグレーが食み出したら赤の塗料での修正が困難なためエナメル塗料で1両1両筆塗です。エナメル塗料ならはみ出しても溶剤で拭き取れば下地のラッカー塗料を犯しませんので安心です。
1両18箇所×6両のエッチゴム塗装は同じ作業の連続でしんどかったのと、鮮やかな赤の色味が目にダメージを与えるので日に1両分位のペースでしか作業が進まず大変な作業でした。
窓のエッチゴム塗装が終れば続いて運転席前面の塗分けです。
こちらもシルバーを筆塗で対応しました。
全ての塗装が終ればいよいよ組み立て作業です。
仕切り版をやシートを組み込み都合で室内照明などの配線を上手い事逃がす必要があるため
組み立ても車両ごとに現物合わせでの対応で地味に時間のかかる部分でもありますが
早く完成形を見たい一心で作業しました。
なおワイパーはお客様ご自身で取り付けるとの事で下穴はあけてありますが、取り付けておりません。
如何でしょうか!
2007年に廃車処分されるまで多くの人を運んだ名車がここに再現されました。
そのまま組み立てても外観はうまく再現できますが、一手間加えてやるとグッと完成度はあがります。引退してしまって現車を見る事の出来ない車両など思い出の車両をコレクションに加えてみませんか?