





ピノチオ HOゲージ ブラス製キット製作
今回は飯田線で客車ではなく郵便や荷物を運ぶ車輌として活躍したクモユニ81を製作しました。
そして「旧国電の飯田線キット」といえば、HOスケールの鉄道模型ファンにはピンときた方も多いのではないでしょうか。ピノチオの飯田線シリーズです。
設計が良く出来ているキットですが、殆どのディテールパーツを別途に揃えなければならず、製作にもかなり手間のかかるキットとしても有名なシリーズです。
屋上配管や床下作用管まで付属の説明書ではまともな図面も無く、ずいぶん昔に同社が発刊していた「旧型国電のつくりかた」なる冊子があれば良いのですが、今では超レア本となってしまっていてキットとしての詳細なディテール情報は皆無でした。
それでもご依頼者様のご要望ということもあって、ネット上の実車の画像や様々な書籍の掲載写真などをシラミつぶしに探して、入手可能なパーツと一部自作しなければならないパーツなど、予算的にも可能な範囲で出来るだけリアルなディテールにしてあります。
塗装自体は湘南色なのですが、出来合いの黄橙色と緑2号をそのまま使用するのではなく、単行車輌としても模型映えさせる事を考えて、ベースとなるそれぞれのカラーに似せつつ、美しいウレタン光沢表面の完成をイメージして調色してあります。
なかなかお目に掛かれない、塗装された完成形のピノチオの飯田線クモユニ81が出来上がりました。
お受け取りになったご依頼者さまからは、『写真で見るよりも実物の方が素晴らしかったです』というありがたいお言葉を頂きました。