





フジミ 1/20 Scale プラスチックモデルキット製作
実車では、速さもさることながらかなりピーキーなマシンだったようで、翌年の2004年にフェラーリはこのマシンを改良したF2004を投入。そしてこのF2003-GAを真似たコンセプトにした他のチームは、そのピーキーさに苦労を強いられることとなり、結果的に2004年はF1史上に残る程フェラーリの独壇場となったようです。
このマシンデザインを模型再現で追求したのがフジミの本キットです。
この頃以降のF1マシンのプラモデルはその複雑な形状と分割位置の関係で、エンジン部分を見れるように設計した場合、リアカウルがピッタリと嵌まりづらいのです。
今回のご依頼は「リアカウルを接着してプロポーションを優先して欲しい」との事でしたので、カウルのズレを気にすることなく本来のグラマラスな曲線美と低重心で矢のようなシルエットを再現する事が出来ました。
カウル同士を接着するだけでは隙間が出来しまいます。
そのためリアカウルは予め接着し隙間をパテで埋めた後に、パネルラインを彫り直しています。
ただこの方法の場合、一体パーツにしてしまうことで綺麗なカウルが出来る反面、組み立て時に説明書とは違う手順と合わせ方で組み付けなければなりません。
一体にするパーツと分割のままで進めるパーツとを仮組の段階でしっかりと考えて作業を進めます。
塗装についてです。
この複雑なボディ構造ですがパーツを一体化した事により塗装しづらい形状となっています。
赤と白という発色が悪く色ムラが出やすい配色ですので、一色一色しっかり確認をしながら塗装しています。
塗装後デカールを貼り、ウレタンクリアでコートします。
一度目のウレタンコートでデカールの段差を消し、2度目のウレタンコートで光沢を出します。
コンパウンドで磨けば写真にある通り写り込むような光沢感を出す事が出来ます。
またウレタンコートを2度行っているので、デカールの段差を消す事が出来ます。
カーモデルの中でも複雑な形状であるF1マシンは光沢仕上げが栄えますね!