





クラフト工房ていくわん Nゲージ 半完成キット製作
輸送力増大への対応と、国鉄形式電気機関車の後継を目的としてJR貨物が生み出した、たった1輌しか存在しない試作車輌が、このEF500-901号機です。
車体側面の「INVERTER HI-TECH LOCO」が印象的で、直流1500V・交流20kV(50Hz/60Hz) の3電源に対応した、日本海縦貫線などの異方式混在区間を単独走破出来る性能を誇る機関車です。
残念なことに、技術上の問題や使用線区の輸送量に対する考慮などから量産は見送られてしまい、貴重な実験データを残した後はEH500形やEF510形に道を譲るように引退しました。
今回の製作は、クラフト工房の半完成キットで、KATOのEF200をベースに組み立て済みのブラス製ボディに乗せ換えて屋上機器などを取付けるタイプです。
EF500-901の車体は未塗装(サフ状態)なので、先ずこれを塗装するところからはじまります。
仮組をして確認したところ、パーツ接合部の合いも悪く段差も残っていました。
半完成とはいえこのまま塗装まで仕上げてしまうと、完成時に違和感がでてしまいます。そこで手間ではありますが各パーツの下処理と一部成形処理を完全にやり直しすることにしました。
どうにか形のバランスがとれたところで、改めて塗装を施します。
実車の写真を参考にしながらマスキングを行い白を塗装してから赤、屋根のグレーと塗装していきます。
屋上機器も各パーツの下地処理を行い同様に塗装しました。見映え的にも良い感じになっていると思います。
また、組立て説明書どおりに作っていくと、ヘッドライト点灯時の灯りが側面窓から漏れてしまい走行中に目立ってしまうので遮光加工を追加で行っています。
半完成だからといって楽な気持ちで作ってみるのも良いですが、真剣に高品質を求めることで、尚更良くなるのも半完成キットの醍醐味ですよね。