





BONA FIDE PRODUCT HOゲージ ブラス製キット製作
今回ご紹介いたします作例はクモヤ90です。
国鉄時代に72系の改造により導入された職用車で、車両基地での車両の入れ替え等牽引車として改造され活躍しました。
今回は36両ある中の19号機で製作いたしました。
それでは見て行きましょう!
基本的な組み立ては他の鉄道模型のキットと同じ要領で組み立てていけますが、特定号機となりますと
細部に違いがあるので詳細な資料を参考にドアなど差異のあるパーツを選択して取り付けていきます。
大部分の差異は資料で判別出来ましたが、ドアの1枚だけは3種類のドアの内どれが使用されていたのかハッキリわかる資料が見つからなかった為保険として3種類全部を製作し両面テープで付替えできる様にしてあります。
また、今回は動力車として組み立てましたので、モーターマウントに際して干渉する床下機器は切ったり削ったりして調整し自作の取付板に床下機器取付用を取り付けてあります。
箱組が終りましたら続いて屋根の上の組み立てです。
今回ビックリした事に、パンタ鍵外しが精密に造形されており細かな部品を極細の真鍮線で配線して繋げるという仕様でした。
半田付けが終れば次は塗装の工程です。
資料を参考に各色を調色して塗装しました。今回写真に収め忘れており残念ですが、室内もキッチリ塗分けてありドアと屋根はクリーム内壁・床板は板張りで木目を再現してあります。
塗装が終りましたらインレタを貼りクリアでインレタ保護とツヤ調整をし一段落です。
床下には手歯止めやコック類、ジャンパ栓を取り付けボディと組み付けて完成です。
如何でしょうか!
牽引車として裏方に従事していた車両の姿がここに再現されました。
77年より首都圏でATCの導入が進み、本形式は地方に転属になり
その後、新性能の後輩車両の登場により順次置き変えられ2002迄には全車廃車されてしまいました。
JR東海に継承された5号機は種車のモハ63638に復元されリニア・鉄道館にて展示されているそうです。
名古屋にお越しの際は足を運んでみては如何でしょうか。