今回ご紹介致します作品は、今は亡きモデルプランニングさんのミニカー達です。
ご依頼内容は塗り忘れや食み出しが目立つので実車を参考にタッチアップしたいとの事でした。
量産品のミニカーでサイズはHOスケールの1/87とかなり小さく
まして手作業での仕上げとなると塗り忘れたり等色々あるのかもしれません。
今回の主な作業はワイパーや窓枠・フロントグリル等の塗りが足りない箇所や
食み出し箇所のタッチアップとルーバーの再現です。
先ずはマツダキャロルから
青い屋根と赤の屋根の車両ですが、ぱっと見で赤の車両のドアノブが忘れられているようです。
サイドモールもボディ色のままなのでここにシルバーを入れました。
ワイパーをシルバーにして各所のはみ出し・塗り足しをし
最後に後部ルーバーは商品のままだとモールドが甘く綺麗に墨が入らないので、
狭い間隔のラインデカールを製作して貼り込み再現しました。
ブレーキランプのモールド等があり1枚で貼れないので場所場所でカットしてバラバラにした物を
貼り合わせて再現しました。
続いてスバル360
ワイパー・ドアノブ・窓枠の再現・リアフェンダーの銀の三角の塗装
タッチアップを致しました。
アイボリーの個体は屋根のクリーム部をリア窓まで延長しました。
最後はスズキフロンテ
こちらも塗り忘れ・食み出し箇所のタッチアップがメインで
後端のルーバーの影部を再現しました。
キャロル同様にデカールを作成し貼り込み後に余分をカットして再現しました。
黄色の車両は色味がイメージと違うとの事でしたので
一旦色落としをした上でイメージに合う黄色でリペイントしてあります。
如何でしょうか!
そのまま飾っても良し、当時の雰囲気の鉄道レイアウトの脇に置いても良しのミニカーですが
そこは悲しいかなの量産品…細部を実車と見比べると甘い箇所も散見されます。
一度気になってしまうと、それはもう呪いのようにずっと頭の中に居座る事になります。
そうなってしまうと、その商品を手放して忘れてしまうか
弊社にご依頼頂き修正するしかありませんよね。
今回はベースの塗装を生かしてタッチアップでしたが
フルでリペイントも可能です。
当時これらの車に乗っていた方は当時の写真等も資料としてご用意ください。
ビネット様に生まれたばかりのお子様と奥様と家族3人で撮ったアルバムの写真を模型で再現など
懐かしい当時の思い出の再現のお力添えいたします。
押し入れに仕舞い込んで忘れていた方はこの機会にご相談下さい。