MODELS IMON 1/87 Scale ブラス製キット製作
北海道の豪雪地帯を駆け抜けた名車、キハ56系のキハ53です。
キハ56系は制式名称ではなく、「北海道の環境に対応すべく開発された気動車」という設計思想で開発された気動車のことを指します。
この車輛は先に開発されたキハ56を両側とも運転化した仕様で、単行編成をメインに運用された車輛です。
高出力のエンジンを搭載したキハ40系が台頭するまで道民の足として活躍しました。
今回はこの車輛をファインスケールで製作しました。
MODELS IMONのオリジナルキットで他メーカーのキットとは一味も二味も違う構造となっています。
通常のHOモデルですとボディのライト回りの機器と台車まわりは配線で繋がっており、分解した際もボディと台車はコードで繋がれた状態になりますが、このキットは回路がユニット化されておりボディと台車が完全に独立しています。
意欲的な設計ですが、キットの構造は相応に複雑化しており説明書の内容があちこち説明不足でわかりにくく組立ては困難を極めました。
塗装は、色味やラインの入り方を実写の写真に合わせております。
鉄道模型の難しいところは、凹凸がある様なところでもまっすぐラインを引かなければならないところが重要なポイントとなります。
インレタの位置は実車を確認しながら的確な位置で転写しております。
こうして完成したキハ53は非常に複雑な構成をしていた分、非常に高いクオリティの完成品に仕上がりました。
今回の様な高難易度キットも、NAGAEアートプロダクションの経験と技術で、素晴らしい完成品に仕上げます。