「魔法戦隊マジレンジャー」より
荒吐 Non Scale レジンキット製作
「魔法戦隊マジレンジャー」の後半(終盤)に登場する、敵の大ボス級の怪人2人まとめて製作しました。
ちなみに劇中の冥府神とは「怒りと災厄の邪悪な神々」で、全部で10人(冥府十神)存在します。
■冥府神ダゴン
戦隊モノの基本に漏れず、赤いダゴンが冥府十神の実質的なリーダー格。手に「粛正の矛」を持っています。
スレイプニルもそうですが、キットの造形としては良く出来ているのですが、その分下地の表面処理には気を使いながら丁寧に作業をしなければ、この複雑なコスチュームのメリハリ感が出せなくなってしまいます。
基調色が赤系とはいえ、ブラックやゴールドも配色されるため、モールドラインに沿ったマスキングはキッチリと押さえておかなければ、タッチアップが異常に手間取ることになります。
塗装のポイントは全体に渡り赤系グラデーションの強弱と鱗部分のシルバー&墨入れ、そして赤系の部分は少しだけパールコートを施しています。
パールを入れることで、光の当り方によっても美しい変化が加わります。
グラデーションに関しては、単に上から重ねるというだけではなく、色の立ち上がりまで考えた下色を塗装しておくと、より深みの有る色を出す事が出来ます。
■冥府神スレイプニル
ファンの間では「冥府十神の中でも最強」と評価される事もあり、人気も実力も持ち合わせたキャラクター。ダゴンが「赤」なら、スレイプニルは「青」の存在感ですね。
ちなみに両手に武器(オーディーンスピアーとオーディーンシールド)を持っているのはこのキャラだけ。
それににても、この全身モールドラインって感じで、マスキング泣かせな造形ですなぁ・・・
もちろん、甲冑の凸モールド内側は青銅感バリバリのグラデーションにしています。
このあたりはダゴンのような肉体的(?)とも違い、金属っぽさを表現します。
槍と楯の装飾のフサフサ(?)は造形になっているので、塗装に薄く墨を入れて立体感がまして見えるようにしています。
どちらもツヤ具合によって雰囲気が変わって見えてしまうので、本物の画像も参考にしながら、一番気を使って仕上げた部分でもあります。
足下の専用台座の仕上げも塗装によって雰囲気がグッとアップするので、フィギュア本体が引き立つように色合いの濃淡に注意しながら完成させています。