カツミ HOゲージ 完成品フルリペイント
今回ご紹介致しますはカツミさんのEF65です。
貨物や客車の牽引に大活躍した車輌で、ファンも多い車輌です。
今回、お客様より頂いたオーダーはフルリペイントで1124号機への塗装変更でした。
1124号機と言うと2015年にトワイライトエキスプレス色に塗装変更され『特別なトワイライトエクスプレス』専用の牽引機として2016年まで活躍した姿が記憶に新しいですね。
では早速見て行きましょう!!
車輌をお預かりした時点でお客様の手により大部分の部品は外され、塗装も落として頂いておりました。
ですが、角や奥まった部分は中々手強かった様子で、若干前の塗料が残っておりましたので盛り過ぎたハンダを落としがてら残った塗料もリューターを使用して綺麗に磨く様に削り取ります。
ハンダを取りすぎると思わぬ所で部品が外れてしまいかねませんので、取り過ぎには注意します。
一通り下地処理作業が完了したら、金属用プライマーを塗布して本塗装に入ります。
今回頂いた塗装の指示は別途お預けいただいたトミックス製品の色味と揃えて欲しいとの事でしたので
予め吟味を重ね今回使用する全ての色味を調色しておきます。
運転台とラインの黄色は別の色味ですので、2色用意しました。
本体の目を引くグリーンはとても鮮やかな色味です。
鮮やかな緑は通常のグリーン等をベースに調色するとどうしても濁ってしまうので濁りの無い色味を調色するのが今回の一番の難所でした。
塗装に関しては一見すると何も難しくない様に見える塗装なのですが実は黄色の帯の上下に細いシルバーのラインが入っています。
実物の車輌は白なのですが、このサイズの模型で白のラインをいれると黄色のラインがぼやけてしまう為かシルバーになっております。
実際の所、資料を見ても光の反射で光ってシルバーに見える物もあるようですが本物は白のようです。
極細のラインをマスキングして塗装する事は出来ないので先にシルバーを塗装しその上下を僅かにマスキングし黄色を塗装する事で極細のラインを再現しました。
ここはラインがよれたり太さが均一でなかった場合に修正が出来ない箇所なのでいつも以上に集中してマスキングしました。
運転台、屋根を塗り分けて本体の塗装は完了です。
今回Hゴムはプラ製の窓側に成型されておりましたので、塗装は楽でした。
お客様のご要望でLEDのヘッドライトに交換してあります。
径の合うヘッドライトレンズがありませんでしたので、手持ちの材料を使用してレンズを計4つ自作してあります。
塗装が完了したら全ての部品を組み込んで完成です。
鮮やかな緑が目を引く正に特別な一輛になりました。
走らせて・眺めて心行くまでご堪能ください!
当工房ではキットの組立ては勿論、完成品のリペイント・改造も得意としております。
市販されていない特殊なパーツも製作いたします。
弊社にご相談頂ければ貴方のモヤモヤも解消間違いなしです。
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