「ACE COMBAT INFINITY」より
ホビーマスター 1/72Scale ダイキャスト完成品フルリペイント
Su-35は2007年に発表され最初の機体が2014年に配備された、スホーイ社開発のロシア長距離多用途戦闘機です。Su-27フランカーの流れを汲む第四世代ジェット戦闘機で、今後の普及と活躍が期待される最新鋭機です。
今回製作した機体は実在する仕様ではなく、フライトシューティングゲーム「ACE COMBAT INFINITY」に登場する機体を再現しました。特殊戦闘部隊スカーフェイスのエンブレムをたたえ、独特の迷彩色が印象的です。この機体自体は「ACE COMBAT2」にて主人公が登場した機体を再現したものですが、当時は試作機にあたるSu-27Mをモデルにしていた為、こちらと細部が若干異なります。
いかにしてゲームに登場した機体に近づけるか、早速製作行程を追って行きましょう!
今回はキットの製作ではなく完成品のリペイントとなりますので、まずバラせる部分をバラしていきます。といっても本完成品は脚部くらいしかバラす事が出来ませんでした。
バラし終えると全体の表面を磨いて行きます。量産品ですので樹脂部分のパーティングラインやダイキャスト部分のめくれ、塗装面のデコボコがそのままになっています。ペーパーで丁寧に磨いて表面を綺麗に整えます。地道ですがこの作業が塗装し完成した際にいかに綺麗に見えるか、重要になってきます。
また本体の大部分がダイキャストで出来ています。磨きすぎてモールドを消してしまうと彫り直しが非常に困難になりますので作業には細心の注意が必要です。
表面処理が終わるといよいよ本作業工程のメイン、迷彩塗装です。
まずは機体下面のグレーを塗装しマスキングします。
次に表面です。薄い面積の広い色から塗装していきます。
今回の見せ場、スプリッター迷彩のマスキングは、ゲーム画面を本完成品と同じ原寸でプリントアウトした紙を利用します。
プリントした紙を型紙に使い、幅広のマスキングテープを切り出してマスキングしていきます。
最初に塗った白っぽいグレー、薄い青、濃い青の順番でマスキングをしながら塗装します。
全ての迷彩が塗り終わったら、マスキングを全て剥がし、一番濃い青のライン部分を塗装して本体部分の塗装は完了です。
戦闘機の見せ場としてジェットノズルの金属表現は重要です。単色でなく実機を見ながら金属の変わり目をそれぞれ色やグラデーションで表現して行きます。
最後にデカールです。本機はゲームの登場機体ですのでもちろん部隊マークや番号のデカールは存在しません。
ゲーム画像を参考にしながらデカールデータを作りました。
それ以外の機体の基本的なマーキングはハセガワさんの1/72 Su-33フランカーDのデカールを使用しています。
こうして完成したフランカーは如何でしょうか。
かなり細かく地道な作業の連続でしたが、ゲームの機体ですが実機さながらの完成品に生まれ変わったと思います。
キット化や完成品化されていない様な機体でも諦めるのは早いです。
NAGAEアートプロダクションでは塗装一つでどんな物にでも生まれ変わらせることができます。
ぜひお問い合せ下さい。