埼玉県 M・N様 ご依頼品
がんちゃんず Nゲージ 3Dコンバージョンキット製作
今回はがんちゃんずさんのクモヤ443を紹介致します。
クモヤ443は国鉄時代に製造された電気検測用の車両です。
架線を検査する目的から直交流電車として設計され、キヤ191系をベースに製造されたそうです。
本商品は所謂改造キットとでも言いましょうか、
カーモデルやバイクモデル、ガンプラでも良く見るアレです。
スケールモデルの場合はレジン製や金属製のパーツで構成されているコンバージョンキットですが
なんと!このがんちゃんずさんのキットは3Dプリンターで造形された物です。
レジンや金属とは違った処理を要求される3D造形品、早速見て行きましょう!!
先ずはボディの組立です。
と、言いましてもグリーンマックスさん等の組み立てキットと内容は左程変わりません。
説明書の指示通りにパーツを切り出してゲートの処理をしてとプラモデルと同じ要領です。
素材は少々衝撃に弱く切り出し時にパーツが割れる可能性もありますので、ゲートから切り出すときは若干の余裕を残して切り出し、やすりで整えるようにすると安心です。
さて、プラモデルの場合はゲートの処理を済ませれば次は接着なのですが3D造形品の場合はここからが苦行の始まりです。
成型の都合上、パーツの表面には積層痕が残っています。
実際の車両にそういった痕はありませんので全て磨いてやらないとかっこいい仕上がりにならない訳ですが、ここが大変な部分なんです。
パネルや窓枠、リベット等がすべて一つのパーツにモールドされておりますので表面を磨く際はそれらを潰さない様に避けつつ、ギリギリを細心かつ大胆に攻めていかないといけません。
また造形に使用される素材は適度な粘りがある為に紙やすりを当てても目詰まりするので簡単に綺麗に均す事が出来ません。磨き難い素材だからと粗目の紙やすりを使用すると今度は傷を消すのに難儀しますのでご注意を。
組立用のダボもかなりタイトなので、オスメス両方ともに軽く浚っておくと組立もスムーズにいきます。
処理が終ったら塗装です。
資料に合わせて調色した塗料で塗装していきました。
全面のクリームは実車の角度と合わせて慎重にマスキングしました。
塗装が終ったらインレタを貼り、照明ユニットを組み込みます。
照明ユニットはGMの室内照明を使用し、その端子の脇にモデルシーダーのヘッドテールライトを半田付けした物を用意して内部に組み込みました。
最後に床板にボディを乗せて完成です。
如何でしょうか!
下処理に難しい技術を要求されるキットではありますが、ご覧の通り形になりました。
レジン金属は勿論、紙・3D造形品までなんでもお作りいたします。
買ったはいいものの…という方がいらっしゃったら、是非一度お問い合わせください。
ストレートでの製作は勿論、お好みの改造を施した仕様まで何でも製作いたします。