・東京都 T.Y 様 ご依頼品
・マイクロエース 1/150 Scale (N) プラスチック完成品
南海電鉄と言えば特徴的な特急車輛が多数在籍している事で親しまれている路線でして、今回ご紹介する車輛は通常より3倍速い特急車輛です(嘘)。
日本全国の特急車輛の中でも、群を抜いて異彩を放つ存在がこの50000系ラピートです。標準では紺色に塗られており,そのカラーリングと前面のデザインから「鉄人28号」という愛称で親しまれており,なんともSF的な外観は多くのファンの心をつかんで離しません。そんなラピートが「機動戦士ガンダムユニコーン」とコラボし、まるで敵側のメカ「ザク」のようなイメージのラッピング車輛になりました!
全体を赤く塗られたその風貌は、「機動戦士ガンダム」に登場する赤い彗星と恐れられたシャア専用のメカを彷彿とさせますが、今回のコラボ作品は「機動戦士ガンダムユニコーン」なので実際はそちらに登場する宿敵フル・フロンタルの専用メカをイメージされている様です。
今回はNゲージでこの特徴的なラッピングを再現しました!
完成品を分解するところから始めるのですが,前面はもちろん窓ガラスから何まで他の車輛ではまず使われない様な形状の部品が多くはめ込まれており、ちょっと難しい部分があります。側面ガラスは接着されているので、破損しないように隙間からピンセット等細くて強度がある物をゆっくりと差し込み、外していきます。
部品を外し終えたら、いよいよリペイント! ・・・なのですが、今回はちょっとひと工夫。実車では側面にガンダムに登場するメカの様なモールド表現がラッピングで施されているのですが、より雰囲気を出す為にモールドを直接彫り込んで再現しました。
いよいよリペイント作業です! 赤を綺麗に発色させる為には白を下に塗装してから色を乗せるのですが,今回は塗膜を出来るだけ薄く仕上げるのと全体が暗めの深紅を塗装するため、あえて白はひかずにサーフェイサーのグレーから直接赤を塗装しました。
赤いラピートの特徴は全体に入るネオ・ジオンマークをはじめとするマーキングで,もちろん市販されてはいません。全てのマーキングや文字を自作デカールを用意して対応しました。車輛によってマークが金だったり銀だったりする為、データ作りだけでなく実車との色や位置の照合も大変でした。
最後にウレタンコートを施します。 何度もかけて厚ぼったくならない様,なるべく一発で綺麗に仕上げます。バッチリうまくいくと,磨ぎ出し無しでも作例画像の様な仕上がりになります!
完成したラピートは宇宙世紀を駆け抜けた英雄達を乗せた様な、勇ましい仕上がりになりました!
最近ではスターウォーズのラッピングも施され,絶好調なラピート。こうしたラッピング車輛の再現もNAGAEアートプロダクションにお任せ下さい!