「ZOIDS GENESIS」より
茨城県 T.S 様 ご依頼品
コトブキヤ/ツンの作業机 1/72 Scale レジン、プラスチックキット
2018年、シリーズの正当続編が遂に発表されたゾイドシリーズ。もちろんそれ以前にも沢山のシリーズと機体が展開されてきました。今回は映像作品としては比較的新しい【ZOIDS GENESIS】の終盤に登場したムゲンライガーを製作しました。
本編では二刀流のバックパックを装備した近接攻撃特化型のゾイドでしたが、本作例は設定画稿でのみ存在するムゲンライガーのガンナー形態です。火縄銃をモチーフにした巨大なキャノンを背負っており、格闘戦が印象深いムゲンライガーのイメージを大きく変えファンに衝撃を与えました。
今回はこの形態をプラモデルとトランスキットを組み合わせて再現します!
フレーム及び一部外装はコトブキヤ製ライガーゼロをそのまま使用しますので、キット指示通りに作る際に加工の必要はありません。
今回お客様のご要望で目を発光させたいということでしたので、胸に当たる部分から頭部にかけて配線を施し、発光する様に加工しました。完成後にお客様の手で電池を交換して頂ける様、胸の砲塔パーツを外すと電池ボックスが露出する構造にしてあります。
トランスキットはレジン製で非常にパーツ点数が多いため、ディーラーホームページにて記載されている組立て指示を熟読した上で製作に臨みます。構成自体はプラモデルに近い為、どの部品がどこの部分なのかを把握しておけばそこまで苦戦はしないと思います。
説明指示のまま組み上げると厳しい部分は、一番の特徴である背中キャノンの接続器部です。ある程度自由に可動する様に設計されていますが、キャノンがムクのレジン製ですので非常に重く、まともに支える事が出来ません。軸を太くしたり引っかかりを設ける等して関節まわりを強化すれば大分良くなりますが、自重の問題は解決のしようがないためキャノンを突き出した状態で長時間保持するのは危険です。展示の際はあらかじめ支える台座を用意しましょう。
尚このキットには劇中通りのブレードを装備した形態も再現可能です。今回はガンナー形態として仕上げ・撮影していますが、各装甲を脱着可能にしてあるため両方を再現出来る様にしてあります。
塗装はディーラー見本および説明指示に合わせています。大体パーツ単位で塗り分けできている為、マスキングが必要なのはたてがみのブレード部分と爪回り程度です。レジンキットはモールドが甘く成型されている場合が多くスミ入れする際は必ず彫り直して対応しますが、本キットはモールドがしっかりしておりパーティングラインが跨いでいる箇所以外は彫らなくてもしっかりとしたラインになっていました。
ベースはお客様のご指定で、BD-BOXに記された【無限】の字をデータで作り起こした上で印刷・貼り込んでいます。
完成したムゲンライガーは、精密でかっこいい完成品に仕上がりました!