東京都 K・A 様
造形村 1/48スケール プラスチックキット
今回は造形村1/48 TA152 H-1をご紹介いたします。
大戦機の各国を代表する戦闘機と言えば日本ではゼロ戦、イギリスではスピットファイアと多々ありますが
ドイツを代表する有名なbf190と並んで活躍したfw190、そしてそのfw190を更に発展させた機体が今回御紹介するTa152です。
設計者のクルトタンク博士に因んでTaとつけられた本機は液冷エンジンを搭載していたfw190D型を更に発展させた物で高高度戦闘機として開発されました。今回はその本格量産されたH型を製作致しました。
1/48というスケールは戦闘機模型の中では数々のメーカーが商品をリリースしており、商品の構成もメーカーによって様々です。
今回製作するキットは前回製作した屠龍と同じ造形村ということで、現状再現し得る限りの表現が盛り込まれ
パーツ数も他社の同機のキットと比べると倍近い内容となっております。
完成後には全く見えなくなる箇所も精密に作りこまれており少々勿体ない気もする内容ですが、見えない所も手を抜かない江戸っ子の心意気で製作していきます!
製作に関しては前述の通りパーツ数は多いのですが、基本的な構成はやはり戦闘機のキットという事で他社キットと変わりません。説明書の指示通りに切出し→下地処理→塗装→組み込みと各項目毎に確実に進めて行けば問題なく形になります。
先に説明書の全てを目を通し、同じ色で塗装するパーツ毎に分けて作業していけば効率良く進みます。
外装の項に進む前にフレームから内装から全て組み上げれば、いよいよ残すは外装の接着と塗装です。
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今回の御客様の指示はは機体上面にはドイツ機特有のスプリッター迷彩と胴体には緑・茶の2色でモットリング迷彩が入るパターンです。説明書の塗装パターンを見ながら慎重に進めていきます。
下面のライトブルーを塗装後に上面の一番薄い色味のグリーンを塗装します。
胴体の側面にもライトブルーが掛かっていますので、どこまで先に塗装した色を残すか確認して進めないと
やり直す羽目になりますので御注意を!
基本のグリーン乾燥後に資料を見ながら迷彩をマスキングしていきます。
パネルライン上のキッチリした箇所箇所が塗り分けの始点で無い事が多いので、意外とはマスクに手間がかかる塗装であったりします。上面の迷彩が乾燥したら次はいよいよ側面の斑点の塗装です。
ここはドイツ機の塗装の中で一番の山場です。適度に希釈した塗料を使用して、細く細く模様を入れていくのですが希釈濃度を間違えて薄いと塗料が逃げてしまいますし濃いとブチブチと固まった塗料が出て塗面を汚してしまいます。適切な濃度とコンプレッサーの圧を調整して臨みましょう!
モットリング迷彩が入れば残すは細部の塗装です。胴体の識別帯や排気管周辺をマスクして塗り分けていきます。
塗装が完了したらデカールが密着しやすいようにクリアーを吹いておきます。
クリアが乾燥したらデカールを貼っていきます。メーカーによっては翼の表裏と胴体のデカールしか付いていない物もありますが、造形村のデカールは細かいマーキング等もありかなりの枚数を貼らないといけません。
間違えない様によく確認して貼っていきましょう。最後に貼る指示の無い謎の’?のような形状の黒いデカールが
ありましたが偶然2枚を重ねると’田’の一部を切り取った様な面白い図案になりましたので尾翼に貼って完成です。
いかがでしょうか。究極のレシプロ機と評される事もあるTA152の雄姿がここに再現されました!
ロールアウト直後の姿から、幾度もの戦闘を重ねた姿まで御好みに応じて如何様にも製作いたします。
お部屋を彩る飾りとして戦闘機の模型なんて如何でしょうか。