弊社では模型製作以外で修理やリペイントも承っております。
主な内容としましては、商品の一部が欠けた・壊れたに始まり
色剥げやオリジナルカラーへの塗装変更など、スケール・メカ・鉄道・フィギュア等各ジャンルで
ご相談をいただいております。
さて、今回はそんな修理・リペイントの中でもちょっと珍しいご紹介を。
弊社にご相談いただく修理・リペイントの相談は郵送や直接持ち込みが可能な物が圧倒的に多いのですが、極稀にそのサイズや重量などが要因で現地出張作業以外に選択肢の無いご相談もございます。
先ずは作業前の写真を御覧下さい。





ん?ナニコレ、模型なの?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これ実は模型では無く、本物の相鉄2100系のカットモデルなんです。
2003年に引退後無償譲渡されたもので、現在は横浜のお寺の敷地内に設置されております。
野外で雨ざらしの状態なので定期的にメンテしてやる必要があるそうです。
遠目で見る分には分かりませんが、近くで見るとやはり経年劣化が見られます。
全面下部のコック類は日焼けなのか変色しており、全面の貫通扉も車番プレート周辺など
塗装が剥がれてそのまま上塗りされたのか塗装の段差やメクレが目立ちます。
今回は車体前面の塗装されている部分を全面リペイントいたしました。
塗装の段差の激しい箇所はパテ処理したり剥いたりと下地を平滑になる様に仕上げていき下準備をしました。

↑は下地処理完了後の本塗装前の写真です。
ナンバープレートは塗料の食いつきが不十分でペリペリと割れるように剥がれてきましたので
全て剥離してあります。
塗装色はかなり赤いのですが、偶然本物の車番プレートをお持ちの方から借りられる事になり
実物の色味に合わせて調色する事が出来ました。
写真では僅かな差ですが、実際はちょっとオレンジに振った赤のようです。
クレオスの塗料で言うとレッドとモンザレッドの違い程です。
続いては、現状ではシルバーの渡り板ですが譲渡された当時は緑色だったそうで
どの段階かでシルバーに変わってしまった色を元の色味に再塗装しました。



↑はリペイント完了後の写真です。
如何でしょうか!
往年の姿の再現が出来たのではないでしょうか。
綺麗にリペイントした事で今後の展示にも耐えられるようになりました。
野外作業という事で、直射日光+熱を持った金属により前後から温められることで
塗料が乾燥前に塗膜の浮いたり割れたりなど想定外のアクシデントが発生し思う様に進まず焦る場面もありましたが、なんとか完遂いたしました。
デカい!重い!等様々な条件で修理やリペイントを諦めていた貴方
一度NAGAEアートプロダクションにご相談ください。
綺麗な姿を取り戻すお手伝いをいたします。