ファイブスター物語より
ボークス 1/72 Scale レジンキット製作
今回ご紹介致します作品は帝騎マグナパレスザナイトオブゴールドです。
前回ご紹介したタラトゥストラに比べパーツ数は少ないですが、それでも175パーツという
圧倒的なパーツ数です。
黄金と白銀と完全透明の装甲に覆われた、「ファイブスター物語」主人公騎であり、かつ最強のスーパーロボットです。
それでは早速見て行きましょう!
パーツの不足チェック→洗浄と済んだら、下地処理の工程です。
一流メーカー製のレジンキットなので、変なバリ等も無くゲート処理は簡単に終わります。
透明レジン成形のパーツはパーティングラインが見にくいので念入りにラインを追いかけて処理していきましょう。
今回のキットの外装部はメッキ仕上げなのでクリアパーツと言えど、サーフェイサーを吹いて下地を作りますので下処理は楽でした。
続いて塗装の工程です。
メッキ塗装はトアミルさんのボーンクロームが指定されていますので、先は専用のボーンサーフェイサーを吹き付けます。
この段階で処理の漏れは再度処理しておきます。
続いてメッキ塗料を塗布する際の下地色を塗装します。説明書ではアンダーブラックを塗布する様に指定がありましたが、黒を下地にすると仕上がりが暗くなるので同社のビギニングホワイトを光沢テカテカになる様塗布して下地作りしました。
このあと丸一日は乾燥させ、次はいよいよボーンクロームの塗装です。
メッキ塗料は手の油を嫌い万が一触った箇所はメッキ塗料が弾かれますので、下地色を塗布した後は絶対に素手で触らない様にしましょう。
フワッフワッフワと吐出量を抑えながら少しづつ塗料を乗せていくと綺麗にメッキに変わっていきます。はやる気持ちを抑えてすこ~しづつ振りかけていくイメージです。
メッキ塗装後も素手で触らない様に注意して乾燥させます。
メッキ塗装後3日ほど放置して、専用のフィニッシュクリアーで表面を保護します。
フィニッシュクリアー塗布後も数日乾燥させ、いよいよ金メッキにする準備が整いました。
メッキ塗装の上に専用クリアーゴールドで着色して基本色の金の塗装が完了です。
ここまでで乾燥含め1週間ほどはかかりました。
各工程の乾燥待ちの間にフレームや頭のトサカ等他のパーツの塗装を進めておくと、効率的に作業がすすみます。
金メッキ後も外装パーツの塗装は終わりではありません。一部マスキングして白を塗分ける必要がありますので、塗装面を傷めない様に注意しながら作業しましょう。
作業中もメッキの上のクリアゴールド層がマスキングテープで剥がれるというアクシデントが何度か発生しましたが、塗料の性質上タッチアップができないので万が一剥がれた場合は一度色落としをして
再度サーフェイサー→下地色→メッキ→クリアゴールドと戻る必要があり大幅なタイムロスが発生してしまいました。
さて基本塗装が終りましたら細部の塗装や墨入れをして組み立てての工程です。
一部パーツでは組み立て順が決まっているものもありますので、説明書を良く見て間違って接着しない様に注意して組立ましょう。
如何でしょうか!
全身の外装がメッキ仕上げでとてもピカピカの騎体に仕上がりました。
写真では上手くお伝えしきれていないのが残念ですが、今までのゴールドとは違う仕上がりです。
塗料だけでおおよそ2諭吉位かかりました。
同じ永野護さんのデザインしたロボットに百式もありますので
メッキ調塗装仕上げをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
中世の錬金術師がエリクサーを求めた様に、模型業界においてメッキ塗装は今まで永遠の課題でもありました。
各社からメッキ調塗料は販売されていたものの、思ったようなメッキ調にならなかったり
クリアで塗装面の保護ができなかったり、メッキ塗装に至るまでの下地作りが非常に手間のかかるものだったりとなかなかコレといった答えがなかった様に思いますが、今回使用したメッキ再現の一式は
現段階における最適解の様な気がします。
ただ綺麗に塗装する為にはコツが必要になりますので、まだまだ課題は残ります。