ワールド工芸 Nゲージ ブラス製キット製作
今回ご紹介致します作品はワールド工芸 岳南鉄道ED501です。
上田温泉電軌が1928年に製作したデロ300形電気機関車が名古屋鉄道に渡りデキ500形と改称し
更に岳南鉄道に渡った際にED50形と名前が変わった経緯があります。
今回はED50形の501号機を製作致しました。
先ずは組立から
ワールド工芸のキットを組み立てた経験のおありの方なら想像が容易な構造でボディ内側に織り込まれた補強版を半田付けし、運転席前面も折り込んで半田付けすれば大体の形は完成します。
運転席の前に張り出す形で機械室が設置されますが、この部分の組み立ては手順を先に予習してから組み立てないと嵌りが悪くなったりコテの熱の関係でパーツが外れたりしますので要注意です。
車体の組み立ての次は床板から下の組み立てです。
床板には補強のリブを取り付けますが、ここは位置決めが若干難しいので熱を入れすぎて薄いリブのパーツを歪めないように注意です。
続いて動力関係の組み立てです。
ここは通電の関係で塗装しないパーツもありますので
どこを塗装してどこを塗装しないのか、作業前に確認しておくと時間のロスも減らせますね。
基本的には説明書通りに折り曲げて組み立てて行けば問題ないのですが一部先に塗装した物を組み込む必要のある個所もあります。
Nゲージキットの動力周りの組み立ては小さな部品が多くありますのでくれぐれもパーツを紛失しないように注意してください。
かく言う私も組立時に絶縁ブッシュやカラーをピンセットで摘まんだ際に飛ばしました。
キットには必要数以上に余分を入れてくれてますが、それも遥か彼方へ…
組み立てが終れば次は塗装です。
塗装に関しては、マスキングが必要な箇所は胴体と屋根の塗分け箇所位なので左程難しい箇所はありませんでした。
組み立ての難易度が若干高いのですが、ハンダ組立キット中級車位の方で塗装までやって仕上げてみたいかたには丁度良いキットです。
塗装が終れば細かなパーツを取り付けてヘッドライトのリフレクターを筆で塗分けて完成です。
如何でしょうか!
譲渡された当時岳南鉄道所有の電気機関車の中では最強のけん引力を誇り
貨物車両の入れ替えや区間運搬に従事した車両の姿が再現されました。