





ハセガワ 1/48Scale プラスチックモデルキット製作
旧日本軍の戦闘機の中では抜群の知名度を誇る局地戦闘機、雷電。1943年に本格的にロールアウトされた本機は、当時最新の航空力学を基に設計されたボディと、国内最大馬力を誇る火星エンジンを搭載した点が最大の特徴です。しかし高性能をひたすら追い求めた弊害で各所に様々な欠陥を抱え、ロールアウトが延びに延びてしまった結果大戦中期の1943年に実践投入された経緯があり、期待以上の戦果をあげることはかないませんでした。
一方で本機を鹵獲したアメリカからは現在も高く評価されており、鹵獲・整備後に試験飛行をしたところ日本側のカタログスペックを遥かに超える速度や上昇値を叩き出しており、条件さえ揃っていれば二次大戦屈指の名機となり得たことも裏付けられています。
今回は1/48スケールモデルを製作します!
ずんぐりしたボディが特徴的な機体ですが、キットの構造は同社の他モデルと大差はありません。
コクピットなどの内部から塗装・組み立てをする行程も同様で、これまでに航空機キットを製作したことがあれば特段迷うことはないでしょう。
ボディが比較的大柄で目立ちやすいのですので合わせ目が出ないようしっかり処理します。
翼端灯などのクリアパーツにパーティングラインが入ってしまっている場合は、なるべく細かな番手のサンドペーパーで表面を磨いてから、メタルプライマー等の透明な下地剤をかけた後に塗装を施すと透明度を維持した上で美しく仕上げることができます。
今回の塗装は説明書にあわせて塗り分けていくだけでなく、使用感を込めたウェザリングを各所に施しています。ボディは色がこすれて剥げたような雰囲気のシルバー表現を加えていきます。
筆に塗料を少量含ませてからティッシュで筆先がからからになるまで水分をとり、表現を入れたい箇所にこすりつけるように筆を当てるといい雰囲気になります。
エンジンノズルには錆表現を加えるためパステルを削って表面に付着させます。
錆以外に土汚れ等の表現、ウェザリングではありませんがフィギュアやドールの化粧表現を施す際でもパステルは有効ですので、是非色を揃えておきましょう。
色剥げ等の痛みを感じさせつつも、きちんと整備されている機体として仕上げるため上記以外のウェザイングは最小限に抑えてあります。
完成した雷電は、歴戦をくぐり抜けた勇ましい戦闘機に仕上がりました!