ハセガワ 1/24 Scale プラスチックモデルキット製作
エアコンやトラクターの製造販売をメインに行なっていたランボルギーニ社が、1963年からスポーツカーの世界に殴り込み、もう半世紀が経過しました。
1966年に発表されたミウラは、350GTに次ぐ黎明期のマシンながらも、その後のランボルギーニ=洗練されたスポーツカーブランドのイメージを決定づけた重要なマシンです。
ミウラの名前は闘牛界に名を残す伝説の暴れ牛から取られており、その名に恥じぬパワーを有しカタログスペックでは時速300kmを叩き出す、当時としては破格の性能を有して市場に進出しました。しかし冷却性能や騒音等の弱点も抱えており、1973年までの間に幾度もモデルチェンジを果たして、より確実な走行を約束するマシンに昇華しました。
今回製作したモデルは、ミウラ最終モデルのSVです。早速製作しましょう!
2007年にハセガワから発売されたキットです。良いキットですが、形状の都合上ヘッドライトの合わせは少々クセが有りますので、下地処理のうちからしっかり位置関係を把握しましょう。
フロントボディの流線的な流れの再現が少し甘く感じられたので、削り込んで実車の形状に合わせました。またリアも同様に実車の形状に似せるべく、造形を行っています。
組み立てるとほとんど分からなくなってしまいますが、室内やエンジンまわりもしっかり作り込んでいます! 特に運転席周辺はエッチングパーツを効果的に使用して、覗き込んだ際にキラリと見えるようにしました。
そして、美しいラインを十二分に活かす為、ウレタンコートを施します。傷一つないボディに磨き上げ、ミウラの魅力をバッチリ再現! 前途のボディ加工によって、より美しい曲線を楽しめるようになりました。
完成したミウラは、ランボルギーニを代表するマシンに相応しい輝きを得た完成品に仕上がりました。この後に同社からイオタやカウンタックが登場し、現在のアヴェンタドールにまで発展していきますが、原点とも言えるミウラもまた、全く色あせない名車として私達の記憶に深く焼き付いています。