「蒼き鋼のアルペジオ」より
アオシマ 1/350 Scale プラスチックキット改造
艦船を題材にしたアニメ作品は艦これのみにあらず! 緻密ながらも大胆な描写が話題を呼んでいる【蒼き鋼のアルペジオ】より、主人公達が乗り込む潜水艦イ401を製作しました。
世界中に突如現れた正体不明の「霧の艦隊」によって活動圏を大きく奪われた人類が、唯一人類側に渡った潜水艦イ401と協力して戦う物語で、意志を持つ艦船(メンタルモデルと言う人型が艦の頭脳)や他のSF作品もびっくりな艦船同士の変形・合体等の度肝を抜く演出の数々が人気を博しています。
今回製作したのは、イ401に途中で搭載された(奪った?)超重力砲の発射形態を電飾加工を施して製作しました!
アオシマからはアルペジオ関連のキットはいくつもリリースされていますが、2016年6月現在唯一の1/350モデルを使用しました。こちらのキットは差し替えにより巡航形態(普通の潜水艦)と画像の超重力砲発射形態の両方を作る事が可能で、プラモデルでは不可能と思われた複雑怪奇な変形が見事に再現されています。
今回は後述の電飾を仕込む都合上、超重力砲発射形態に固定しての製作となりましたが、ストレートで製作した場合は完成後も組み替えて楽しむことが出来ます。
変形ギミック再現の都合上1/350の潜水艦としてはかなり部品点数が多い方で、あちこちに磁石やポリパーツを組み込むので艦船模型というよりはロボットのプラモデルを作っている気分になります。部品単位の合いはよく考えられており、下地処理や仮組みで苦戦する事は無いと思います。
キットには主に手すりを再現するようにエッチングパーツが付属しています。艦船模型経験者にとっては大した量ではありませんが、予め取付け位置を確認して絶対にあらぬ方向に曲げない様慎重に形を合わせて接着しましょう。
今回はお客様からのご要望で、超重力砲及びエンジンにLEDによる電飾ギミックを追加しました!
仕込むと書くのは簡単ですが、実際組み込むのは難儀します。特に超重力砲は導線を這わせる経路作りが厄介で、キットそのままでは超重力砲の発射口周辺の接続が細いプラの棒のみでとても導線を隠せるスペースが確保出来ないので、ジョイントをプラパイプで新規に作成しました。ただパイプを繋いだだけでは導線を任意の位置へ動かせないので、各部で切り欠きを設けて後から蓋をする方式で配線を行いました。(それでも大変タイトで配線が完了するまで苦戦しました)
スイッチ及び電池ボックスはキット付属の台座に組み込み、表からはスイッチ以外見えないように仕上げました。
発光する部位はレンズパーツを埋め込み、美しく発光するようにしてあります。
改造を終えたらいよいよ塗装です! カラーはCGモデルに合わせて調色して塗装をするのですが、巡航形態はともかく超重力砲発射形態はパーツの位置関係が大きく変わるため塗りわけ位置が分かり辛い部分が出てきます。幸いカラーのCGモデル3面図が付属しているので、組立て説明書と組み合わせれば分かるようになります。グラデーションもCGに合わせて気持ち強めに施してあります。
塗り分けが完了したら、バイナルパターン(艦底に広がる刺青の様な模様)をデカールで貼り込んでいきます。こちらも3面図を参考に位置を合わせましょう。
最後の組立ては、まず配線が必要なブロックとそうでないブロックを別に組立てます。接続の都合で超重力砲は本体と完全に離して組立てられるので、こちらは簡単に組立てられます。問題はエンジンの方でこちらはどうしても本体と繋げなければならないため、組立てを最後に回して対応しました。
完成したイ401はかけた手間に見合った大迫力の仕上がりになりました!