Axial 1/10 Scale ラジコンキット製作
「どこでも行ける、何でも出来る。」このキャッチコピーを背負い、現行のJeepシリーズの看板になっているマシンがWranglerです。地形を選ばないパワーと耐久性は昔から変わらず、数ある四輪駆動車の頂点に立つ存在として愛され続けました。
Unlimitedモデルは4ドア化により最大5人まで搭乗可能になった点が最大の特徴で、もちろん荷物の搭載スペースも十分確保されており、あらゆるアウトドアレジャーで活躍するマシンに仕上がっています。
今回製作するものはプラモデルでなくRCです! 実車ばりに悪路を走破するパワフルなマシンを製作していきます!
ラジコンカーですので、ボディはポリカーボネイト製です。まずは一発で成型されているボディをガイドラインに合わせてハサミで切っていきます。この時少しでも刃がボディの内側に入ってしまうと修正が利きません! くれぐれもカットは慎重に行いましょう。
切り出してカット部分の処理が終えたら塗装をかけていくのですが、透明なポリカーボネイト製ボディは裏側から塗装していく事が基本になります。これはポリカーボネイトのツヤを活かした仕上がりが出来るという点でも大事なのですが、何よりRCは走らせてぶつける事が当たり前のものなので、表に塗装面が出ているとあっという間に剥げてぼろぼろになってしまうからです。細かな部分から順に塗装していき、最後に本体色を塗装するというプラモデルとは逆の塗装手順をたどっていきます。もちろんプラスチック用ではなくポリカーボネイト専用の塗料を使用します。
しかしここで上記のセオリーをとれない塗装表現が必要になりました! 今回のカラーはお客様から細かな指示書を頂いたうえで塗装をしたのですが、ご指定の中に「つや消し黒」という部分がありました。通常通りに塗装してしまうと、表はポリカーボネイトの光沢が出てしまうので、つや消しになりません。悩んだ結果、黒部分のみ表にポリカーボネイト用のプライマーをかけた上でつや消しを乗せる手法をとりました。
室内及びメカ部分の組立ては説明書通りにおこないます。本キットは実車の構造を極力なぞらえる設計を採用しており、特にサスペンション(アルミショック)はダミーですがリザーバータンクが再現されており、鑑賞しても楽しい内容になっております。
ボディーにも絡む内容ですが、実車同様に天井部をロールバーが走る構造になっており、ルーフを外したオープン形態も再現可能です。
それぞれが組み終えたらいよいよボディーをセットして細かな部品を取付けていくのですが、ここで思わぬ問題が! 実はボディーには部品を取付けるガイドの穴やモールド等が一切設けられておらず、全て説明書と実車を照らし合わせながら位置を割り出し、開口して取付けました。フェンダーやバンパー等の位置も全てガイドがないため、シンメトリーを出す事に苦労しました。
完成したWranglerは実車と同じ迫力を備えたパワフルなRCマシンとして完成しました!
NAGAEアートプロダクションではプラモデルなどの動かない模型だけでなく、RCや鉄道模型と言った動く模型にも精通しております。気になるRCキットが御座いましたら是非ともお問い合せ下さい!