今回は鉄道模型をご紹介致しますが、これもまた非常にご相談が多い症状を抱えているものです。
海外のSLの模型なのですが、一目で大変な事になっているのがお分かり頂けると思います。
SLは昔から精巧に作られた模型が多く、その繊細なボディを守る為にスポンジに囲われた箱に入れるようになっています。ところがこのスポンジが時間経過で劣化してしまうと弾性を失い、バラバラに砕けてしまい細かな粒となってしまいます。この粒がラッカーで塗装された表面に食い付き、とれなくなってしまうのです。
こうなってしまうと擦ってもびくともしないどころか問題が無い箇所にまで傷が入ってしまい、ますます悪化してしまいます。
更に今回は厄介な事に、車輛のナンバーにまでスポンジ片が食い込んでしまっていて、ただ上から黒を塗るだけでは対処出来ない状況になってしまっていました。
こうした状況を防ぐ為には、車輛がスポンジに直接当たらないようビニールや半紙等で覆った上で箱にしまうことが最善ですが、時間経過で発生するこうした問題は発見した時にはもう手遅れ・・・というものです。
この車輛を、美しく蘇らせます!!
こちらが作業完了した車輛です!
作業前にあんな事になっていたとはとても思えない程、見違える美しさに!
作業工程としては、まずスポンジが食い付いてしまった箇所をひたすらサンドペーパーで研磨します。時間が経っている為、食い付きが深く殆ど地が出るまで磨かなければいけませんでした。窓ガラス等の傷ついてはいけない部分は事前にマスキングを施して対応しました。
塗装はもとの色と塗り分けに合わせて行います。塗装後に、事前に作成したデカールを貼り込んで完成!
弊社の強みに、水転写デカールが社内で作成出来る点があげられます。特にシルバーやゴールドの様な一般で入手し辛い色も綺麗に出せるので、今回の様な修理にも対応が可能なのです!
まるで新品の様な姿に生まれ変わったSLは、無事お客様の手に戻りました。
鉄道模型では色欠けに次いで多いスポンジのトラブルも、弊社では完全対応致します!
昔の模型を掘り出したら大変な事に! なんてときは、是非ともNAHAEアートプロダクションに一度ご相談下さいませ。
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