「Z-MSV」より
・広島県 A.H 様 ご依頼品
・ホビージャパン 1/100 Scale レジンキット
ガンダムMk-IIは機動戦士Zガンダムに登場した前半の主役メカで多くの方がご存知と思いますが、以降のナンバリング機体はそれぞれ登場媒体が異なり知らない方もいらっしゃると思います。今回ご紹介するMk-IIIは外伝のZ-MSVに、Mk-IVはゲーム「SDガンダムGジェネレーション」に、Mk-Vは雑誌企画のガンダムセンチネルにそれぞれ登場しました。
Mk-IIIという機体は少々特殊な立ち位置におり、設定では同じ名前の全く外見が異なるMk-IIIが3機は存在する事になっています。それぞれ連邦軍、エゥーゴ、ティターンズと所属が異なり一番有名であり今回ご紹介する機体はエゥーゴで開発された機体という事になっています。最近では晴れてプラモデルのRE/100シリーズでキット化されており、脚光を浴びつつあります。
今回は模型誌ホビージャパンで誌上通販されたキットをご紹介します!
本キットはメカ原型師の伊世谷大士氏が原型を起こしており、メカニカル感溢れる造形アレンジが施されています。見かけに反して分割はそこまで多くはなく、落ち着いて取り組めば最近のMGよりも早く下地処理が終わるかもしれません。モールドがしっかり入っていますが繊細なのでくれぐれも削って落としてしまわないように気をつけましょう。
軸打ちの際はバックパックが自重で外れたり動いたりしない様、必ず太い真鍮線で固定して保持出来るようにしましょう。固定モデルなので姿勢決めで困る点は特にありませんでした。
全身グレーなので塗装はらくちん・・・なんて事はなく、同じグレーでも濃淡や色合いが異なるデザインにアレンジされている為、資料をしっかり見ながら挑みました。意外と難しい色がポイントで入っている朱色で、原色に近いと派手すぎて浮いてしまい、逆にトーンを落としすぎると周りと差がなくなってメリハリにかける完成品になってしまいます。全身をイメージしながらバランスがよい色味を調色しましょう。
本キットには水転写式デカールが付属しています。全身に貼り込むので、角度やパターンを間違えてしまわないように対になる部品と常に照らし合わせながら進めるといいですね。
組立てて完成したMk-IIIは渋いグレー系に鮮やかな朱が映える、とてもカッコいい作品に仕上がりました!
RE/100のMk-IIIとはまた違ったアレンジが施されたキットですので、2機を並べて鑑賞するというのも素敵そうですね。