「ガメラ3 邪神覚醒」より
・福井県 R.M 様 ご依頼品
・アトリエG-1 23cm ソフビキット
特撮系フィギュアのお問い合せで、キットを一から作るお問い合せと並んで多いのが、完成品のリペイントや修理です。
今回のガメラは、お客様が個人の方が作られた組立て済みキットを入手したものの、破損や塗装の不備が各所に見られており、修理とリペイントでご相談を頂きました。
元々のキットは造形師の奥田荿喜氏率いるアトリエG-1製のガレージキットで、抜群のプロポーションを誇りながらもなんとフル可動という素晴らしい内容のキットです。
しかし今回お預かりした現物は内部の骨格が折れており、外見からでは分かりませんが実際動かすと可動に支障をきたしていたため、背中を開けて骨格を繋ぎ直して、もとの可動域が確保できるように修理しました。
骨格以外に大手術になった部分は、目玉! 元々付いていた目が外れていた上に、接着剤の付着で汚れていたので、思い切って作り直して綺麗にしました。
また塗装は、口やお腹まわりの特徴的な部分以外は無塗装で仕上げられていたので、全体をクリーニングした後に全塗装を施しています。
下地にソフビ用塗料Vカラーのクリアーを吹いて、その上からラッカー系塗料で塗装すると、ラッカー系塗料の発色を活かしながらソフビにしっかり食い付く塗膜が作れます!
爪や牙は、透明感を出しながらも汚しを入れる事でより劇中のイメージに近い仕上がりになりました。
完成したガメラは、もとの状態が思い出せないほど見違える仕上がりになりました!
特撮系フィギュアは重厚感あるグラデーションが肝で、塗装が何よりも重要です。生まれ変わったガメラはお客様の手に戻り、大変喜んで頂けました。